終活支援・永代供養のご相談なら淡路島 洲本市の寺院
高野山真言宗 西泉寺
〒656-1326 兵庫県洲本市五色町鮎原下693-1
淡路四国八十八カ所霊場 第43番札所 本尊 大日如来
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近年は、費用面や考え方の多様化から戒名をつけない人も見受けられます。
しかし、一般的にはお墓に納骨する際や永代供養を依頼する際には、戒名が必要です。
なぜなら、生前の名前である「俗名(ぞくみょう)」のままだと納骨を断られてしまう場合が多いからです。なぜ、断られることがあるのでしょうか。
また、仏式の葬儀の場合も戒名が必要とされています。葬儀やご供養に関して故人の意思を反映するためにも、事前に戒名に関する知識を深めておくことが大切です。面倒だから手間を省きたいからと言って安易に考えると、想定外の問題が起こることがあります。
葬儀や納骨、永代供養の際にはなぜ戒名が必要なのか、理解を深めていただくために詳しく解説します。
この世に生きている間に用いる名前が姓名(氏名)であるのに対して、仏教信徒としての名前、あるいは仏教の引導(葬儀儀式)を受けたものの名前が法号(戒名)です。葬儀の際に住職が行っている作法の中には、授戒・灌頂と呼ばれる作法があり、その作法を受けることによって真言宗の門に入り、真言の教えを信奉するものとして法号(戒名)が授けられます。
つまり戒名とは仏弟子になった証であり、戒名の授与をもって「仏門に入った」とみなされる訳です。
ですから、仏門たるお寺が管理している納骨堂や永代供養、お墓に入るには戒名が必要となります。戒名が無ければお寺で受け入れる必然性が無くなるため、納骨を拒否されるケースもあります。
現在、法号(戒名)と呼ばれるものは、「院号」「道号」「戒名」「位号」の4つの単位から成り立っています。もちろん院号は付けないこともあるし、道号は通常二文字でありますが、増字と言って四文字付けることもあります。
しかし一般的には○○院、○○、○○居士(女性の場合は大姉)の、院号・道号・戒名・位号の順に授けられます。もちろんその選字については、故人が生前に成し遂げたことや宗旨宗派によっても内容が変わり、必ず型どおりになるわけでも無く多角的なことを熟考する必要がありますが、一般的な考え方については以下の通りと伝えられています。
まず院号は敬称です。死者の現世の功績に対して敬意を表すものです。従って文字を選ぶに当たって、特別の条件はありません。良い字、美しい、清らかな字、荘厳な字を用いるとされています。
道号は院号の下、戒名の上に位置します。二字が普通ですが、四字、まれに六字という場合もあるようですが一般的ではありません。現世の徳、故人の徳をたたえる文字を用いることがあります。
戒名は道号の下、位号の上に位置しています。道号は現世であるのに対して、戒名は来世を表すとの考え方もあります。ここでは正式な名称として、道号と戒名を分けて説明していますが、一般的にはこの二つを総称して戒名と呼んでいます。
最後が位号です。居士・信士、女性の場合は大姉・信女が代表的なものです。本来の意味は、故人の信心の深さによるものであると言われています。戒名に院号を付せば、居士・大姉。普通戒名のみであれば、位号は信士・信女となります。
現代の戒名は、故人の葬儀を行う際に付けてもらうと言う流れが一般的ですが、生前に授かることもできます。家族構成の変化や死後に対する考え方の変化から、生前に自分の好きな戒名をつけたいと考える方も増加しています。このような想いを抱いている方は、早めに相談しておくのが望ましいでしょう。
情報化社会の中では、ネット上に色々な情報があふれています。戒名は無くても良い、自分で自分の戒名を考えても良いと書かれているサイトも多く見受けられますが、それらの多くはお寺が発信しているサイトでは無いはずです。
菩提寺がある方は生前戒名を勝手に行うことは避けた方がいいでしょう。何も相談せずに、生前戒名を行っている他の寺院に依頼した場合、後々トラブルとなる可能性があります。ネットの情報をうのみにせず、何事も相談することが大切です。
そもそも永代供養を希望する時は、お墓の継承者がいない状況が多いはずです。お墓の維持管理から解放されるのに合わせて、自分の好きな形で眠りたいと考えるのは自然なことだといえます。
戒名とは、仏の世界における故人の名前のことを指しており、戒名を授かることで仏門に入ったということを証明することができるほか、仏教の戒律を守る証ともされています。
生前もしくは死後に仏門に入ったことを証明するために戒名を授けてもらう人がいる一方で、戒名は要らないという選択肢を選ぶ方もいらっしゃいます。しかし、戒名が要らないからと言ってお葬式やお墓が要らないと思っている方ばかりではないでしょう。
戒名はつけなくても問題は無いかも知れません。しかし、戒名をつけないことを選択する場合はお葬式など、宗教的な儀式を行わないということが前提となります。永代供養というご先祖さまの弔いをお考えなのであれば、仏さまのお弟子さんとして安らかにご安置することを勧めいたします。
当寺の永代供養については、下部の詳細ページをクリックしてご覧ください。
高野山真言宗 西泉寺
住職 三宅一弘