終活支援・永代供養のご相談なら淡路島 洲本市の寺院
高野山真言宗 西泉寺
〒656-1326 兵庫県洲本市五色町鮎原下693-1
淡路四国八十八カ所霊場 第43番札所 本尊 大日如来
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永代供養を申し込むと決めたら、次に行うのが各種手続き。平行して、お仏壇をお持ちであれば、お仏壇の「閉眼供養(魂抜き)」。お墓をお持ちで、そこにあるご遺骨を永代供養先に移す場合は「墓じまい」や「改葬手続き」も必要となります。
しかし、こうした流れや必要な手続きは、なんとなくは分かっていても、具体的にはどのようなことをすれば良いのか、その際に必要なものは何かなど、色々分からないことだらけで不安になる方も多いようです。
今回は主にこれらの不安を解消できるように、永代供養をする人向けに準備やその手続きを中心に解説します。
永代供養は家族構成や生活環境の変化によって、「家族の負担を減らしたい」「お墓の継承が難しい」など、様々な理由から選ばれます。はじめに永代供養を申込み時の流れや手順について、大まかな流れ把握してみましょう。
永代供養を申し込むまでの基本的な流れ
「位牌や仏壇を管理出来なくなり、自宅で供養することが難しくなってきた」と悩み、永代供養の相談に来られる方が大半です。残された家族にとっては、ご先祖さまを粗末にすることも出来ず、困るのも当然のことだと思います。
そうなると気になるのが、永代供養を申込みたいがお位牌やお仏壇、遺骨はそれぞれどうなるのか?どうすれば良いのか?その疑問を解決出来ように詳しく解説していきます。
位牌は葬儀の時に作られる白木位牌と、四十九日が過ぎる頃に作られる漆塗りの本位牌があります。その位牌に対して開眼供養を行うことで、亡くなった方の魂が込められます。また位牌には個人のもの、夫婦一緒になったもの、先祖代々継承されている繰り出し位牌と呼ばれるタイプのもあります。
当寺では、永代供養をお申し込みいただく際は必ずお位牌も一緒にお預かりします。中にはお位牌は処分してしまって過去帳にだけ記載する寺院もあるようですが、ご先祖さまから引き継いだ位牌であることから、出来るだけ長く供養したいという皆様の思いを大切にしたいと思っています。
また永代供養後も、一周忌などの年忌法要を行う時にはお位牌が必ず必要になりますので、すぐには処分せず大切にお預かりいたします。ただし一般的には永代供養と呼ばれても、永久的に管理出来るわけではありません。当寺では50回忌までを目安として、それ以降はお炊き上げ処分をさせていただきます。
お仏壇は故人やご先祖さまを敬う場所として非常に大切な所であり、購入した時には、お仏壇やその中に掛かっているご本尊さまの掛け軸にも開眼供養が行われ、お位牌と同じように魂が込められています。永代供養を依頼するとなると、今後はお仏壇を使用しなくなると思いますので、閉眼供養を行う必要があります。開眼供養の反対、つまり魂を抜くための法要をしてから処分をします。ただし処分すると言っても、新築をした時から作ってある作り付け仏壇は処分出来ませんので、中を掃除して綺麗にしたら静に扉を閉めておきましょう。
人によっては「永代供養をお願いしたからといって、仏壇を持たなくていいということではありません。時々でもご先祖さまを敬う気持ちが大切です。」「気持を放棄してしまったら、故人は浮かばれません。仏壇は残しておきましょう。」などと解説される方も居ますが、お位牌を永代供養にするのにお仏壇だけ残すことを、当寺ではお勧めしません。
お仏壇に手を合わすことが出来るなら、永代供養にせずご自身の手でご先祖さまもお祀りしてあげてください。きっとその方がお喜びになるはずです。とは言え、お祀りが難しいからこそ、永代供養をお考えなのだと思います。先にもお話ししたように、お仏壇やご本尊さまの掛け軸にも魂が込められていますので、粗末な扱いにならないように考えましょう。
事前準備が重要
お墓はご先祖さまの遺骨を祀っている場所なので、跡継ぎの居ないお墓がそのまま放置されてしまうことは避けるべきでしょう。お仏壇やお位牌と違って、屋外に建っているお墓はいつでも自由にお参りが出来るので、家族で継承する人が居なくても、親戚などの話し合いによってはお墓の面倒を見てもらえることもあります。
実際、当寺で永代供養を申し込んでいる方でも、お墓は兄弟で管理している方もいらっしゃいます。しかし継承者がなく管理が難しいようであれば「墓じまい」をして「永代納骨」という形でお寺に預ける必要があります。
「墓じまい」を検討する際、特に注意する点を以下に記しますので確認してください。
親せきや墓地を管理するお寺さまに墓じまいの相談をしないまま、独断で墓じまいをしてしまうと後でトラブルになります。手間は掛かりますが、後継ぎが居なくて困っていることや、遠方で管理が難しいことなどを関係者に話して理解を得ることが解決への早道です。
関係者の了解が得られれば、墓じまいを行います。先ずお墓の工事を依頼する石材店を選び、見積もりを依頼します。墓じまいする場合は、全ての墓石を撤去して更地に戻すのが基本ですので、そのような形での見積もりを出してもらいましょう。
石材店の見積りと平行して、住職が墓地へ行って閉眼供養(魂抜き)をする日時の相談が必要です。閉眼供養が終われば、石材店に撤去工事を行ってもらい、お寺指定の骨壺に遺骨を収集した後にお預かりをいたします。最後に更地となった墓地の確認をして、墓じまいの完了となります。
行政続きで気になること
改葬許可証を自治体に発行してもらわないとダメなのか?という点です。厳密にはそう決まっていますが、様々な事情がありますので具体的な進め方は、状況に応じてその都度ご説明させていただきますので心配しないでください。
永代供養は、様々な事情から一般的な供養が難しい方にとって非常に有用な供養方法です。しかし、永代供養は誰にでも受け入れられる選択肢とは限りませんし、楽だからと安易に選択する方法でもありません。
そのため永代供養を検討される際には、必ずご家族やご親戚とよく話し合って、理解を得た上で進めて行くようにしましょう。「昔の人と今の人では考え方が違う」という一言で、簡単に解決出来ることではありません。
当寺では永代供養を無理に勧めることはいたしません。お悩みの方は是非ご相談ください。
当寺の永代供養については、下部の詳細ページをクリックしてご覧ください。
高野山真言宗 西泉寺
住職 三宅一弘